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大森 望・豊崎 由美 『文学賞メッタ斬り!』

大森 望・豊崎 由美 『文学賞メッタ斬り!』 PARCO出版



もと新潮社社員で翻訳者・SF評論家でもある大森氏とライターの豊崎女史のコンビが世に氾濫する文学賞について言いたい放題ブチかます、人気シリーズの第一作目です。


数多く存在しながらも、一般の読者にはいまひとつブラックボックスである「文学賞」。
芥川賞・直木賞の双璧から新興(04年当時)のメフィスト賞や本屋大賞、はたまた得体の知れぬ地方文学賞まで、それぞれ近年の受賞作や選考委員、その賞のシステムや傾向などを紹介するというスタンスで基本的には編集されています。


で、その中で二人がつまらないと思った作品や見る目がないと思った選考委員はけちょんけちょんに貶すわけですよ。というか本書中のほとんどが悪口。でもそれが大変的確なのね。

『世界の中心で』なんちゃらとか辻仁成とかそのへんの下らない人たちは徹底的にやっつけられていて、ある程度以上本を読んでいる人なら溜飲を下げること間違いなしです。石原慎太郎や津本陽、宮本輝といった選考委員の大物達についてもクソミソに言っていて、読んでるこっちが心配になってくるくらい。まぁ少なくとも引用されている彼らの選評を見る限りでは、これでも言われ足りないくらいのトンチンカンっぷりですが。

そして、聖域なしにこき下ろすだけあって著者二人の読書量がまた半端じゃないのね。膨大な読書量に裏打ちされているため、腐しても貶しても単なる悪口にとどまることなく、芸の域にまで昇華されているのが素晴らしい。

大変面白い本です。本好き小説好きにこそお奨めしたい一冊でした。

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2008年11月24日  メッタ斬りシリーズ トラックバック:0 コメント:0












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