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『300』 アメ公はテルモピレーにまで正義を持ち込むのか
『300』 監督:ザック・スナイダー
ペルシア戦争の激戦として知られる紀元前480年の「テルモピレーの戦い」。スパルタ王レオニダスと麾下の精鋭300人が、迫りくる数万のペルシア軍を相手に奮戦して玉砕したこの戦いをモチーフに、最新のCG技術を駆使して描いたアクション映画です。
一言でいうと、筋骨隆々で半裸の男衆300人が暴れまわるという実に暑苦しい映画です。
絶望的な状況下で己の矜持のために闘って死ぬという、葉隠的な理想論は個人的には話として嫌いじゃないので、映像作品としては楽しく観ました。
エドワード・サイードが観たら卒倒しそうな、奇形的なアジア側の兵士達と、(まさしくギリシア的な)均整の取れたスパルタ軍という構図も、ステレオタイプすぎて逆に新鮮に感じます。
何か親しみのある雰囲気だと思ったら、向こうの人にとってみるとこっちでいう伝奇小説に似た感覚なんですかね。全般的に私の大好きな漫画、『花の慶次』を思い出させます。
ただね、「自由のために」とか「正義のために」って台詞が繰り返し出てくるのには興ざめ。当時のスパルタに、作中の文脈で使われているような意味でそんな概念があったとはとても思えないし。「祖国云々」ってんならまだ許せるけど、なんで無理やり現代とつながりを持たせようとするかね?
所詮はアメリカ大衆の薄っぺらな愛国心に訴えて売上を稼ぐ、アメリカニズムのプロパガンダにしかなりえない娯楽映画にすぎないんでしょうか、非常に残念です。
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ペルシア戦争の激戦として知られる紀元前480年の「テルモピレーの戦い」。スパルタ王レオニダスと麾下の精鋭300人が、迫りくる数万のペルシア軍を相手に奮戦して玉砕したこの戦いをモチーフに、最新のCG技術を駆使して描いたアクション映画です。
一言でいうと、筋骨隆々で半裸の男衆300人が暴れまわるという実に暑苦しい映画です。
絶望的な状況下で己の矜持のために闘って死ぬという、葉隠的な理想論は個人的には話として嫌いじゃないので、映像作品としては楽しく観ました。
エドワード・サイードが観たら卒倒しそうな、奇形的なアジア側の兵士達と、(まさしくギリシア的な)均整の取れたスパルタ軍という構図も、ステレオタイプすぎて逆に新鮮に感じます。
何か親しみのある雰囲気だと思ったら、向こうの人にとってみるとこっちでいう伝奇小説に似た感覚なんですかね。全般的に私の大好きな漫画、『花の慶次』を思い出させます。
ただね、「自由のために」とか「正義のために」って台詞が繰り返し出てくるのには興ざめ。当時のスパルタに、作中の文脈で使われているような意味でそんな概念があったとはとても思えないし。「祖国云々」ってんならまだ許せるけど、なんで無理やり現代とつながりを持たせようとするかね?
所詮はアメリカ大衆の薄っぺらな愛国心に訴えて売上を稼ぐ、アメリカニズムのプロパガンダにしかなりえない娯楽映画にすぎないんでしょうか、非常に残念です。
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