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ジャック・デリダ 『声と現象』
ジャック・デリダ 『声と現象』 林好雄訳 ちくま学芸文庫
というわけで、苦労しながら読んだ本書。フッサールの精読を通して、還元の最奥に潜む差異の運動を明らかにする、って感じなのかしら???
すいません、これはちょっとわかったようなわからないような。要再読ということにさせてください。
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というわけで、苦労しながら読んだ本書。フッサールの精読を通して、還元の最奥に潜む差異の運動を明らかにする、って感じなのかしら???
すいません、これはちょっとわかったようなわからないような。要再読ということにさせてください。
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ジャック・デリダ 『生きることを学ぶ、終に』
ジャック・デリダ 『生きることを学ぶ、終に』 鵜飼哲訳 みすず書房
『声と現象』を読み始めたけど、サッパリわからんから浮気して読んだ本。これは、死を数ヵ月後に控えたデリダへのインタビュー記録であり、逝去のちょうど一月前、2004年8月に「ル・モンド」紙に掲載された文章とのことです。
本文およそ50ページ強。まさに全てを悟ったかのような抑制された語り口調ながら、その中には世界への愛と使命感が迸っているようで、感動的でありました。
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『声と現象』を読み始めたけど、サッパリわからんから浮気して読んだ本。これは、死を数ヵ月後に控えたデリダへのインタビュー記録であり、逝去のちょうど一月前、2004年8月に「ル・モンド」紙に掲載された文章とのことです。
本文およそ50ページ強。まさに全てを悟ったかのような抑制された語り口調ながら、その中には世界への愛と使命感が迸っているようで、感動的でありました。
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山下晋司・福島真人編 『現代人類学のプラクシス』
山下晋司・福島真人編 『現代人類学のプラクシス―科学技術時代をみる視座』 有斐閣
さてさて、相変わらず全然更新できないブログですいません、ここのところ何かと忙しくて。っていう言い訳をするサラリーマンにだけはなりたくないと思いつつ、後輩をみて「最近の若いもんは!」などと思ってしまう小生、まもなく28歳ですよ。やれやれ。
図書館から督促が来てしまったので、とりあえず借りて読んだ本だけ感想をあげておきます。ずぼらな人間で本当に申し訳ない。
というわけで。
本書は東大の人類学教員コンビの編集による、現代人類学のサンプルテーマ集。このブログでも何度も書いてきているとおり、植民地主義に由来するディシプリンに破綻をきたして「窮状」に置かれた人類学が、質的データを重視する強みを生かして現代社会の分析に新たな地平を切り開く、という大きな流れに位置付けられる一冊です。
書中で提唱される具体的なフィールドは、発電所や葬儀屋、学校や企業などといったもの。これらはまだ方法論の確立されていないプロトサイエンスというべきもので、人類学的実践に興味のない一般読者の方には、確かに面白くないかもしれない。ただこの本、学部生や院生がテーマを決定するためのアンチョコなんですよね。広い意味でフィールドワーカーなら読んで損は無いと思います。
また、調査地に対する成果の還元の問題は従来の文化人類学でもたびたび指摘されていましたが、こうした現代のフィールドではギブ・アンド・テイクの関係として明確なフィードバックが求められるという指摘によって、かつての人類学者が無意識のうちに寄りかかっていた植民地主義的でいびつな権力関係を改めて思い知らされた気がしました。
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さてさて、相変わらず全然更新できないブログですいません、ここのところ何かと忙しくて。っていう言い訳をするサラリーマンにだけはなりたくないと思いつつ、後輩をみて「最近の若いもんは!」などと思ってしまう小生、まもなく28歳ですよ。やれやれ。
図書館から督促が来てしまったので、とりあえず借りて読んだ本だけ感想をあげておきます。ずぼらな人間で本当に申し訳ない。
というわけで。
本書は東大の人類学教員コンビの編集による、現代人類学のサンプルテーマ集。このブログでも何度も書いてきているとおり、植民地主義に由来するディシプリンに破綻をきたして「窮状」に置かれた人類学が、質的データを重視する強みを生かして現代社会の分析に新たな地平を切り開く、という大きな流れに位置付けられる一冊です。
書中で提唱される具体的なフィールドは、発電所や葬儀屋、学校や企業などといったもの。これらはまだ方法論の確立されていないプロトサイエンスというべきもので、人類学的実践に興味のない一般読者の方には、確かに面白くないかもしれない。ただこの本、学部生や院生がテーマを決定するためのアンチョコなんですよね。広い意味でフィールドワーカーなら読んで損は無いと思います。
また、調査地に対する成果の還元の問題は従来の文化人類学でもたびたび指摘されていましたが、こうした現代のフィールドではギブ・アンド・テイクの関係として明確なフィードバックが求められるという指摘によって、かつての人類学者が無意識のうちに寄りかかっていた植民地主義的でいびつな権力関係を改めて思い知らされた気がしました。
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『文化批判としての人類学』
ジョージ・E・マーカス、マイケルM・J・フィッシャー 『文化批判としての人類学 ――人間科学における実験的試み』 紀伊國屋書店 1986年
これも民族誌を書くことについて考察する本。先の『文化を書く』と並んで引用されることの多い有名な一冊です。
目次は以下の通り。
第一章 人間科学における表象性の危機
第二章 民族誌学と解釈学的人類学
第三章 異文化の経験を伝えること −人間、自己、そして感情
第四章 世界規模の歴史的政治経済の説明
第五章 文化批判としての人類学の自国への回帰
第六章 人類学における文化批判の二つの現代的手法
本書では、第一〜二章で解釈人類学が登場するまでの文化人類学の学説史と折々の問題意識を通覧したのち、以降の章において1986年当時に最先端であった実験的民族誌の代表的な作品を論評してゆきます。そのような作業を通して、文化人類学の直面する現代的な課題、特に他者を表象するという根本的な行為に対する疑義を明らかにし、それを乗り越える方途を模索するのが本書の趣旨です。
そして一つの解答として、他者を通して自文化の批判を行うことを明確な目的とする、批判人類学の可能性を論じてゆくわけです。脱植民地化の文脈における人類学の危機に際して、民族誌とは誰が読むものかを再考することで、学問としての存在意義を再確認するという意図が根元にはあるようですね。
訳者はそんな読み方だけはするなと言ってますが、この本は参考書的に便利なのも確か。試験に備えて文化人類学史を批判的に押さえておきたい方や、現代の人類学についてレポートを書かなきゃならない人にも、一読をお奨めいたします。
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これも民族誌を書くことについて考察する本。先の『文化を書く』と並んで引用されることの多い有名な一冊です。
目次は以下の通り。
第一章 人間科学における表象性の危機
第二章 民族誌学と解釈学的人類学
第三章 異文化の経験を伝えること −人間、自己、そして感情
第四章 世界規模の歴史的政治経済の説明
第五章 文化批判としての人類学の自国への回帰
第六章 人類学における文化批判の二つの現代的手法
本書では、第一〜二章で解釈人類学が登場するまでの文化人類学の学説史と折々の問題意識を通覧したのち、以降の章において1986年当時に最先端であった実験的民族誌の代表的な作品を論評してゆきます。そのような作業を通して、文化人類学の直面する現代的な課題、特に他者を表象するという根本的な行為に対する疑義を明らかにし、それを乗り越える方途を模索するのが本書の趣旨です。
そして一つの解答として、他者を通して自文化の批判を行うことを明確な目的とする、批判人類学の可能性を論じてゆくわけです。脱植民地化の文脈における人類学の危機に際して、民族誌とは誰が読むものかを再考することで、学問としての存在意義を再確認するという意図が根元にはあるようですね。
訳者はそんな読み方だけはするなと言ってますが、この本は参考書的に便利なのも確か。試験に備えて文化人類学史を批判的に押さえておきたい方や、現代の人類学についてレポートを書かなきゃならない人にも、一読をお奨めいたします。
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ジェイムズ・クリフォード、ジョージ・マーカス 『文化を書く』
ジェイムズ・クリフォード、ジョージ・マーカス編 『文化を書く』 紀伊國屋書店 1986年
現代人類学を語るときに必ず言及されるのがこの本。クリフォードら編集のポストモダン人類学論集であり、タラル・アサドやポール・ラビノーなど「文化の窮状」に自覚的な論者10人が、他者を表象するという行為について論じてゆくものです。
収録論文と著者は以下の通り。
第1章 序論 ―部分的真実 ジェイムズ・クリフォード
第2章 「共有された場をめぐるフィールドワーク」 メアリー・ルイーズ・プラット
第3章 ヘルメスのディレンマ ヴィンセント・クラパンザーノ
第4章 テントの入り口から レナート・ロサルド
第5章 民族誌におけるアレゴリーについて ジェイムズ・クリフォード
第6章 ポストモダン民族誌 スティーブン・A・タイラー
第7章 イギリス社会人類学における文化の翻訳という概念 タラル・アサド
第8章 現代世界システム内の民族誌とその今日的課題 ジョージ・マーカス
第9章 民族性とポストモダンの記憶術 マイケル・M・J・フィッシャー
第10章 社会的事実としての表現 ポール・ラビノー
文化人類学はその成立のときから、「異文化」を民族誌として記述し、多かれ少なかれそこから人類の普遍性や文化の法則を導き出すという方法論を信条としてきました。しかしながら、西欧中心の植民地支配体制が崩れだし、現地の人々が語る力を持ち出したことによって、文化人類学者はそもそも何の権威や正当性を持って他者を代弁していたのか、という問いが不可避的に立ち現われてくることになります。
そうした、人類学のみならず「文化」や「民族」といった概念の陥っている「窮状」(クリフォード『文化の窮状』参照)に際して、この学問の基本にある民族誌を書くという行為に対して新たな意味づけを行うことが目指されています。
それぞれの著者が提示するテーマは様々であり、この本を読めば正しい文化の記述の仕方がわかるというわけでは、もちろんありません。ただこの本としては、文学の批評理論を強力に援用することを共通の指針としているようです。
個人的には、解釈人類学ですら結局のところ観察者の権威によって構築されたものだとし、ヘルメスの隠喩でギアツ批判を行うクラパンザーノ論文と、ポール・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』を題材に、ミクロな民族誌とマクロな世界システムの接合を試みるマーカス論文が気になりました。
難解なものあり、我が意を得たりと思わず膝を打つものありで、文人専攻の方以外にはお奨めしにくいですが、私としては大変得るところの多い一冊でした。
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現代人類学を語るときに必ず言及されるのがこの本。クリフォードら編集のポストモダン人類学論集であり、タラル・アサドやポール・ラビノーなど「文化の窮状」に自覚的な論者10人が、他者を表象するという行為について論じてゆくものです。
収録論文と著者は以下の通り。
第1章 序論 ―部分的真実 ジェイムズ・クリフォード
第2章 「共有された場をめぐるフィールドワーク」 メアリー・ルイーズ・プラット
第3章 ヘルメスのディレンマ ヴィンセント・クラパンザーノ
第4章 テントの入り口から レナート・ロサルド
第5章 民族誌におけるアレゴリーについて ジェイムズ・クリフォード
第6章 ポストモダン民族誌 スティーブン・A・タイラー
第7章 イギリス社会人類学における文化の翻訳という概念 タラル・アサド
第8章 現代世界システム内の民族誌とその今日的課題 ジョージ・マーカス
第9章 民族性とポストモダンの記憶術 マイケル・M・J・フィッシャー
第10章 社会的事実としての表現 ポール・ラビノー
文化人類学はその成立のときから、「異文化」を民族誌として記述し、多かれ少なかれそこから人類の普遍性や文化の法則を導き出すという方法論を信条としてきました。しかしながら、西欧中心の植民地支配体制が崩れだし、現地の人々が語る力を持ち出したことによって、文化人類学者はそもそも何の権威や正当性を持って他者を代弁していたのか、という問いが不可避的に立ち現われてくることになります。
そうした、人類学のみならず「文化」や「民族」といった概念の陥っている「窮状」(クリフォード『文化の窮状』参照)に際して、この学問の基本にある民族誌を書くという行為に対して新たな意味づけを行うことが目指されています。
それぞれの著者が提示するテーマは様々であり、この本を読めば正しい文化の記述の仕方がわかるというわけでは、もちろんありません。ただこの本としては、文学の批評理論を強力に援用することを共通の指針としているようです。
個人的には、解釈人類学ですら結局のところ観察者の権威によって構築されたものだとし、ヘルメスの隠喩でギアツ批判を行うクラパンザーノ論文と、ポール・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』を題材に、ミクロな民族誌とマクロな世界システムの接合を試みるマーカス論文が気になりました。
難解なものあり、我が意を得たりと思わず膝を打つものありで、文人専攻の方以外にはお奨めしにくいですが、私としては大変得るところの多い一冊でした。
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